食品衛生法に基づく添加物の表示等の一部改正について
食品衛生法に基づく添加物の表示については、平成8年5月23日衛化第56号(以下「衛化第56号」という。)により通知したところであるが、下記のとおり本通知の一部を改正することとしたので、御了知の上、貴官下関係行政機関及び関係者に対する周知、指導に遺憾なきを記されたい。
記
第1 新規に指定された添加物の表示について
キシリトール及びグルコン酸カリウム及びグルコン酸ナトリウムが新規添加物として指定されたが、これらの表示については次のとおりとすること。
3 別紙4の1の(3)を次のように改める。
(3) 添加物の範囲 以下の添加物をイーストフードとしての目的で使用する場合。
塩化アンモニウム グルコン酸カリウム 焼成カルシウム 炭酸カリウム(無水) 硫酸アンモニウム 硫酸マグネシウム リン酸水素二アンモニウム リン酸一水素カルシウム |
塩化マグネシウム グルコン酸ナトリウム 炭酸アンモニウム 炭酸カルシウム 硫酸カルシウム リン酸三カルシウム リン酸二水素アンモニウム リン酸二水素カルシウム |
4 別紙4の8の(3)を次のように改める。
(3) 添加物の範囲 以下の添加物を酸味料としての目的で使用する場合
アジピン酸 クエン酸(無水) グルコノデルタラクトン グルコン酸カリウム コハク酸 コハク酸二ナトリウム 酢酸ナトリウム(無水) L-酒石酸 L-酒石酸ナトリウム 乳酸 氷酢酸 フマル酸一ナトリウム DL‐リンゴ酸ナトリウム 別添1の用途欄に「酸味料」と記載された添加物 |
クエン酸 クエン酸三ナトリウム グルコン酸 グルコン酸ナトリウム コハク酸一ナトリウム 酢酸ナトリウム(結晶) DL-酒石酸 DL-酒石酸ナトリウム 二酸化炭素 乳酸ナトリウム フマル酸 DL-リンゴ酸 リン酸 |
5 別紙4の10の(3)の③を次のように改める。
③有機酸
クエン酸カルシウム グルコン酸カリウム コハク酸 コハク酸二ナトリウム 酢酸ナトリウム(無水) L-酒石酸水素カリウム L-酒石酸ナトリウム 乳酸ナトリウム DL-リンゴ酸ナトリウム |
クエン酸三ナトリウム グルコン酸ナトリウム コハク酸一ナトリウム 酢酸ナトリウム(結晶) DL-酒石酸水素カリウム DL-酒石酸ナトリウム 乳酸カルシウム フマル酸一ナトリウム |
6 別紙4の12の(3)を次のように改める。
(3) 添加物の範囲 以下の添加物を乳化剤としての目的で使用する場合。
①乳化剤を主要用途とするもの。
グリセリン脂肪酸エステル ソルビタン脂肪酸エステル プロピレングリコール脂肪酸エステル 別添1の用途欄に「乳化剤」と記載された添加物 |
ショ糖脂肪酸エステル ステアロイル乳酸カルシウム |
②プロセスチーズ、チーズフード及びプロセスチーズ加工品に①に掲げるものに加えて乳化剤として使用されるもの。
クエン酸カルシウム グルコン酸カリウム ピロリン酸四カリウム ピロリン酸二水素二ナトリウム ピロリン酸四ナトリウム(無水) ポリリン酸ナトリウム メタリン酸ナトリウム リン酸三カルシウム リン酸水二素アンモニウム リン酸二水素カリウム リン酸二水素カルシウム リン酸水素二ナトリウム(無水) リン酸二水素ナトリウム(無水) リン酸三ナトリウム(無水) |
クエン酸三ナトリウム グルコン酸ナトリウム ピロリン酸二水素カルシウム ピロリン酸四ナトリウム(結晶) ポリリン酸カリウム メタリン酸カリウム リン酸三カリウム リン酸水素二アンモニウム リン酸水素二カリウム リン酸一水素カルシウム リン酸水素二ナトリウム(結晶) リン酸二水素ナトリウム(結晶) リン酸三ナトリウム(結晶) |
7 別紙4の13の(3)を次のように改める。
(3) 添加物の範囲 以下の添加物をpH調整剤としての目的で使用する場合。
アジピン酸 クエン酸(無水) グルコノデルタラクトン グルコン酸カリウム コハク酸 コハク酸二ナトリウム 酢酸ナトリウム(無水) L-酒石酸 L-酒石酸水素カリウム L-酒石酸ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 炭酸ナトリウム(無水) 乳酸 氷酢酸 フマル酸 DL-リンゴ酸 リン酸 リン酸水二素カリウム リン酸水素二ナトリウム(無水) リン酸二水素ナトリウム(無水) 別添1の用途欄に「酸味料」と記載された添加物 |
クエン酸(結晶) クエン酸三ナトリウム グルコン酸 グルコン酸ナトリウム コハク酸一ナトリウム 酢酸ナトリウム(結晶) DL-酒石酸 DL-酒石酸水素カリウム DL-酒石酸ナトリウム 炭酸カリウム(無水) 炭酸ナトリウム(結晶) 二酸化炭素 乳酸ナトリウム ピロリン酸二水素二ナトリウム フマル酸一ナトリウム DL‐リンゴ酸ナトリウム リン酸水素二カリウム リン酸水素二ナトリウム(結晶) リン酸二水素ナトリウム(結晶) |
第2 既存添加物収載品目リスト等の一部改正について
既存添加物の収載品目リスト等の追加・変更の要望については、平成10年5月15日衛化第13号にて通知したところであるが、これらについて適正と認められたものについて、別紙のとおり改正すること。
別紙
番号
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品目名
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項目
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改正後
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改正前
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28
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L-アラビノース |
起源・製法・本質 |
アラビアガム、ガディガム又はコーンファイバーの配糖体又はサトウダイコンのパルプ(シュガービートパルプ)の多糖類(アラビナン)を、加水分解し、分離して得られたものである。成分はL-アラビノースである。 |
アラビアガム、ガディガム又はコーンファイバーの配糖体を、加水分解し、分離して得られたものである。成分はL-アラビノースである。 |
48
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ウコン色素 |
起源・製法・本質 |
ショウガ科ウコン(Curcuma longa LINNE)の根茎の乾燥品より、温時エタノールで、熱時油脂若しくはプロピレングリコールで、又は室温時~熱時ヘキサン若しくはアセトンで抽出して得られたものである。主色素はクルクミン類である。黄色を呈する。 |
ショウガ科ウコン(Curcuma longa LINNE)の根茎の乾燥品より、温時エタノールで、熱時油脂若しくはプロピレングリコールで、又は室温時~熱時ヘキサン若しくはアセトンで抽出して得られたものである。主色素はクルクミンである。黄色を呈する。 |
61
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塩水湖水低塩化ナトリウム液 |
簡略名又は類別名 |
塩水湖水ミネラル液 |
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68
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オキアミ色素 |
起源・製法・本質 |
オキアミ科オキアミ(Euphausia similis G.O.SARS)又はナンキョクオキアミ(Euphausia superba DANA)の甲殻又は眼より、圧搾し、分離して得られたもの、室温時アセトンで抽出して得られたもの、加圧下に二酸化炭素で抽出して得られたもの、又はヘキサンで抽出して得られたものである。主色素はアスタキサンチンの脂肪酸エステルである。橙~赤色を呈する。 |
オキアミ科オキアミ(Euphausia similis G.O.SARS)又はナンキョクオキアミ(Euphausia superba DANA)の甲殻又は眼より、圧搾し、分離して得られたもの、室温時アセトンで抽出して得られたもの、加圧下に二酸化炭素で抽出して得られたもの、又はヘキサンで抽出して得られたものである。主色素はアスタキサンチンである。橙~赤色を呈する。 |
77
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オレンジ色素 |
起源・製法・本質 |
ミカン科アマダイダイ(Citrus sinensis OSBECK)の果実又は果皮より、搾汁したもの、又は熱時エタノール、ヘキサン若しくはアセトンで抽出し、溶媒を除去して得られたものである。主色素はb-クリプトキサンチンの脂肪酸エステルである。黄色を呈する。 |
ミカン科アマダイダイ(Citrus sinensis OSBECK)の果実又は果皮より、搾汁したもの、又は熱時エタノール、ヘキサン若しくはアセトンで抽出し、溶媒を除去して得られたものである。主色素はキサントフィル及びカロテンである。黄色を呈する。 |
104
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カルナウバロウ |
起源・製法・本質 |
ヤシ科ブラジルロウヤシ(Copernicia cerifera MART.)(パーム樹)の葉より、剥ぎ取ったもの、若しくは熱時水で分離したものを、精製して得られたものである。主成分はヒドロキシセロチン酸セリルである。 |
ヤシ科ブラジルロウヤシ(Copernicia cerifera MART.)(パーム樹)の葉より、熱時水で分離したものを、精製して得られたものである。主成分はヒドロキシセロチン酸セリルである。 |
123
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魚鱗箔 |
起源・製法・本質 |
イワシ科マイワシ(Sardinops melanosticta TEMMINCK et SCHLEGEL)、タチウオ科タチウオ(Trichiurus lepturus LINNE)又はニシン科ニシン(Clupea pallasi CUVIER et VALENCIENNES)の魚体の上皮部を採り、室温時水又は弱アルカリ性水溶液で洗浄後、室温時エタノールで抽出して得られたものである。主色素は不明であるが、グアニンを含む。白色~淡黄灰色を呈する。 |
イワシ科マイワシ(Sardinops melanosticta TEMMINCK et SCHLEGEL)、タチウオ科タチウオ(Trichiurus lepturus LINNE)又はニシン科ニシン(Clupea pallasi CUVIER et VALENCIENNES)の魚体の上皮部を採り、室温時水又は弱アルカリ性水溶液で洗浄後、室温時エタノールで抽出して得られたものである。主色素は不明であるが、グアニンを含む。 |
145
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グルコサミン |
用途 |
増粘安定剤・製造用剤 |
増粘安定剤 |
208
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ジェルトン |
起源・製法・本質 |
キョウチクトウ科ジェルトン(Dyera costulata HOOK F., Dyera lowii HOOK F.)の幹枝から得られたラテックスを、熱時水で洗浄し、水溶成分を除去して得られたものである。主成分はアミリンアセタート及びシスポリイソプレンである。 |
キョウチクトウ科ジェルトン(Dyera costulata HOOK F.)の幹枝から得られたラテックスを、熱時水で洗浄し、水溶成分を除去して得られたものである。主成分はアミリンアセタート及びシスポリイソプレンである。 |
213
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シソ抽出物 |
起源・製法・本質 |
シソ科シソ(Perilla crispa TANAKA)の種子又は葉より、酸性水溶液又は温時含水エタノールで抽出したものから得られたものである。主成分はテルペノイドである。 |
シソ科シソ(Perilla crispa TANAKA)の種子又は葉より、水(酸性)又は温時含水エタノールで抽出したものから得られたものである。主成分はテルペノイドである。 |
286
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トウガラシ色素 |
起源・製法・本質 |
ナス科トウガラシ(Capsicum annuum LINNE)の果実より、熱時油脂で抽出して得られたもの、室温時~微温時ヘキサン又はエチルアルコールで抽出して得られたもの、温時加圧下に二酸化炭素で抽出して得られたもの、又はこれらより、温時加圧下に二酸化炭素で辛味成分を除去したものである。主色素はカプサンチンの脂肪酸エステルである。橙色~赤色を呈する。 |
ナス科トウガラシ(Capsicum annuum LINNE)の果実より、熱時油脂で抽出して得られたもの、室温時~微温時ヘキサン又はエチルアルコールで抽出して得られたもの、温時加圧下に二酸化炭素で抽出して得られたもの、又はこれらより、温時加圧下に二酸化炭素で辛味成分を除去したものである。主色素はカプサンチン類である。橙色~赤色を呈する。 |
390
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ヘスペリジン |
備考 |
Hesperidin |
Hesperidine |
403
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ヘマトコッカス藻色素 |
起源・製法・本質 |
コナヒゲムシ科ヘマトコッカス(Haematococcus C.A. AGARCH)の全藻を、乾燥後、粉砕したもの、又はこれを、二酸化炭素で抽出したもの、若しくは室温時含水エタノール、エタノール、アセトン、ヘキサン若しくはこれらを2種以上混合したもので抽出し、溶媒を除去したものである。主色素はアスタキサンチンの脂肪酸エステルである。橙色~赤色を呈する。 |
コナヒゲムシ科ヘマトコッカス(Haematococcus C.A. AGARCH)の全藻を、乾燥後、粉砕したもの、又はこれを、二酸化炭素で抽出したもの、若しくは室温時含水エタノール、エタノール、アセトン、ヘキサン若しくはこれらを2種以上混合したもので抽出し、溶媒を除去したものである。主色素はアスタキサンチンである。橙色~赤色を呈する。 |
425
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マリーゴールド色素 |
起源・製法・本質 |
キク科マリーゴールド(Tagetes erecta WILLD.)の花より、室温時ヘキサンで抽出して得られたものである。主色素はルテインの脂肪酸エステルである。黄色を呈する。 |
キク科マリーゴールド(Tagetes erecta WILLD.)の花より、室温時ヘキサンで抽出して得られたものである。主色素はキサントフィルである。黄色を呈する。 |
440
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メバロン酸 |
起源・製法・本質 |
酵母(Saccharomycopsis fibuligera)によるコーンスチープリカー又はカゼイン由来のペプトンを主原料とする発酵培養液より、有機溶剤で抽出して得られたものである。成分はメバロン酸である。 |
細菌(Saccharomycopsis fibuligera)によるコーンスチープリカー又はカゼイン由来のペプトンを主原料とする発酵培養液より、有機溶剤で抽出して得られたものである。成分はメバロン酸である。 |
457
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ユッカフォーム抽出物 |
別名 |
ユッカ抽出物 |
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簡略名 |
ユッカフォーム、ユッカ・フォーム |
ユッカ抽出物、ユッカフォーム、ユッカ・フォーム |
476
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ルチン(抽出物) |
用途 |
酸化防止剤・着色料 |
酸化防止剤・強化剤・着色料 |
別添3 一般に食品として飲食に供されている物であって添加物として使用される品目リスト
品目名
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項目名
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改正後
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改正前
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サフラン色素 |
簡略名又は類別名 |
カロチノイド、カロチノイド色素、クロシン、サフラン、カロテノイド、カロテノイド色素 |
カロチノイド、カロチノイド色素、クロシン、サフラン |
ナタデココ |
用途 |
増粘安定剤、製造用剤 |
増粘安定剤 |