「二十世紀 日本食品添加物史」 発刊
二十世紀 日本食品添加物史 全518頁
発行日 平成22年3月30日
編 集 財団法人 日本食品化学研究振興財団
二十世紀日本食品添加物史編纂委員会
委員長:藤井正美
委 員:小見邦雄、齋藤 勲、中嶋 毅
藤澤捷三郎、槇 孝雄、湯川宗昭
発行者 社団法人 日本食品衛生協会
TEL:03-3403-2114(出版部 普及課)
定 価 22,000円(消費税込み)
目次
「二十世紀日本食品添加物史」の出版に際して
「二十世紀日本食品添加物史」発刊に寄せて
「二十世紀日本食品添加物史」の編纂について
編纂委員会・執筆者一覧
主な略語一覧
第1編 食品添加物行政の変遷
第1部 戦前の食品添加物行政と食品衛生法の制定
第1章 明治時代の食品添加物
1 はじめに
2 「法律第15号」の制定
3 着色料
(1) 有害性着色料の取締り
(2) 有害着色料による食中毒
4 甘味料
5 防腐剤
6 芳香質
コラム 「著色料と着色料」
第2章 大正から昭和前期(食品衛生法施行前)の食品添加物
1 着色料
(1) 厚生省設立までの着色料
(2) 着色料の官封制度
2 甘味料
3 防腐剤
第3章 戦後の食品衛生行政と食品添加物
1 サッカリンとズルチン
2 「食品衛生」の誕生
3 食品衛生監視員
第4章 GHQ管轄下の食品衛生法制定
1 食品衛生法の制定
2 「戦後食品衛生事始め」、「食品衛生法制定の経緯」
3 食品衛生法の公布
コラム「食品添加物」その1 定義
コラム「食品添加物」その2 用語の起源
コラム「食品添加物」その3 料と剤
第2部 食品衛生法と食品添加物
第1章 指定制度の始まり
1 食品衛生法の制定と食品添加物
2 初めての食品添加物指定と規格基準
コラム「飼料添加物」
コラム「プラスチック添加剤」
コラム「医薬品添加物」
コラム「化粧品添加剤」
第2章 指定制度の進展
1 当初の指定制度
2 化学的合成品の範囲
3 食品添加物の追加指定
4 指定を要しない食品添加物の使用規制
(1) 使用基準、成分規格の設定
(2) 亜硝酸及び硝酸塩類
(3) 抗生物質
5 未指定食品添加物の違法使用
第3章 食品衛生法の改正
-ひ素ミルク中毒事件と添加物の規制強化-
1 ひ素ミルク中毒事件
2 食品衛生法の改正
(1) 食品添加物の範囲(定義)拡大と公定書
(2) 食品衛生管理者
(3) 改正の経緯
3 改正食品衛生法による新添加物
(1) 法改正による添加物の指定
(2) 昭和33年2月21日追加指定
(3) 使用基準の整備
4 食品添加物の規格基準整備と新規指定
(1) 「食品、添加物等の規格基準」
(2) 食品添加物の新規指定
第4章 天然添加物の指定制度
1 背景
2 天然添加物実態調査とリスト
3 食品衛生法の改正
(1) 指定制度の改正
(2) 既存添加物
(3) 既存添加物名簿の作成
(4) 既存添加物の安全性
第5章 食品添加物に関する国会での附帯決議
1 昭和47年の国会附帯決議
2 平成7年の国会附帯決議
コラム「食品添加物-余話-」
第3部 食品化学課の発足と行政
第1章 食品化学課の発足
1 創設直前の動き
2 発足当時の活動
3 食品添加物の指定基準
4 残留農薬基準設定への準備
第2章 食品添加物の指定と削除
1 タール色素の削除
2 食品添加物の追加指定
3 ズルチンの使用規制と指定削除
(1) ズルチンの使用許可
(2) ズルチンによる中毒事故
(3) ズルチンの安全性
(4) ズルチンの使用規制と指定削除
4 サイクラミン酸塩の指定削除
(1) サイクラミン塩酸の指定と利用
(2) サイクラミン塩酸の安全性
(3) サイクラミン塩酸の指定削除と猶予期間
(4) サイクラミン塩酸の国際評価の推移
5 不使用添加物の削除
6 食品添加物の不適正使用の規制
7 かんきつ類防かび剤の指定
(1) ジフェニル
(2) オルトフェニルフェノール、同ナトリウム
(3) チアベンダゾール
(4) イマザリル
コラム「食品添加物-裁判-」
第4部 変動してゆく安全性の科学と食品添加物行政
第1章 過酸化水素の発がん性とその対応
1 過酸化水素の指定と使用基準設定(昭和44年)
2 過酸化水素の発がん性試験
3 実験結果と行政の対応
4 行政措置と業界の対応
5 カズノコ処理での過酸化水素の利用
6 JECFAおよびIARCにおける安全性評価
第2章 プロピレングリコールの規制と業界対応
1 はじめに
2 PGに関する業界自主基準と使用実態調査
(1) 業界自主基準の設定
(2) 行政当局によるPGの使用実態調査
(3) PG摂取量の推定とADIの比較
3 PGの使用基準設定と国会論議
4 プロピレングリコール使用基準設定後の生めん類の保存対策
5 おわりに
コラム「生めん」とは
第3章 ブチルヒドロキシアニソールの発がん性と行政
1 BHAの指定と利用
2 安全性試験の実施
3 食品衛生調査会での審議
4 使用基準改正と適用時期
(1) 使用基準改正
(2) 4ヶ国会議と適用時期の延期
5 JECFA等国際的評価
第4章 臭素酸カリウムの発がん性と使用規制
1 臭素酸カリウムのパン、魚肉ねり製品への利用
2 臭素酸カリウムの安全性とJECFAの評価
3 わが国における安全性試験の開始
4 臭素酸カリウムの発がん性と使用規制
5 JECFA評価の推移及びIARCの評価
6 パン中残存量と分析法の改良及び業界対応
第5章 国際汎用添加物の指定
1 はじめに
2 アセトアルデヒド、フェロシアン化物等未指定添加物への対応
(1) 経緯
(2) 厚生労働省の対応
3 安全性評価資料の作成
4 安全性評価と指定
5 主な新指定添加物の概要
(1) ポリソルベート類
(2) 加工デンプン類
6 国際汎用香料について
コラム「厚生省食品化学レポートシリーズと食品化学行政連絡報」
第5部 食品添加物の表示
第1章 「昭和」時代の表示
1 食品衛生法による「標示」の始まり
2 食品衛生法改正(昭和32年)による改正
3 昭和40年代の改正
(1) 全容器包装入り加工食品の標示
(2) 食品衛生法改正(昭和47年)による改正
4 昭和50年代の改正
第2章 食品添加物表示全面改正の顛末
1 合成添加物の表示改正
(1) 合成添加物の忌避
(2) 食品添加物表示改正の動きと業界の対応
(3) 「食品添加物表示懇談会」の結成
(4) 「表示検討会」報告及び規則改正
2 天然添加物の表示改正
(1) 天然添加物の市場
(2) 諸外国より天然添加物の表示要求
(3) 天然添加物表示と食品業界の対応
(4) 天然添加物も用途名表示
(5) 天然添加物の製造・輸入実態調査
(6) 天然添加物表示改正
(7) JAS品質表示基準の改正
3 添加物表示改正の施行
(1) 施行前の状況
(2) 施行後の状況
第6部 厚生省食品化学課担当者の記録
第1章 AF-2の禁止
1 AF-2について
(1) 背景
(2) 発がん性の検討と指定削除
(3) 変異原性の検討
(4) AF-2禁止後の食品衛生対策
2 第三版「食品添加物公定書」の発刊
3 昭和48年における添加物等の規格基準改定
(1) 食品添加物
(2) 洗浄剤の品質基準等の設定
第2章 昭和50年代中期の食品化学課
1 戦後から昭和50年代までの時代の変遷
(1) 終戦後、昭和20年代
(2) 昭和30年代
(3) 昭和40年代
(4) 昭和50~55年
2 昭和50年代の行政に関与した諸事情
(1) 日米レモン戦争
(2) 変異原性テスト
(3) 消費者問題
(4) 食品化学課の予算
コラム「GATT」
3 昭和50年代半ばの行政対応事例
(1) 過酸化水素
コラム「アニサキス」
(2) 日米食品化学行政会議
(3) OPP発癌性物質そしてTBZ
(4) 日本食品添加物協会
(5) 長期計画
(6) BHAと臭素酸カリウム
(7) その他
第3章 新食品添加物11品目の同時指定
1 添加物指定の予測
2 新食品添加物11品目の同時指定
(1) 背景
(2) 内外からの指定要請と食品衛生調査会審議
3 新添加物の指定の反響
第4章 1980年代後半の諸問題と対応(表示問題を中心として)
1 "化粧野菜"と食品添加物
2 第五版食品添加物公定書の発刊
3 食品添加物表示の改善
(1) 全面表示に向けて
(2) 食品関係営業者及び消費者への周知
(3) 化学的合成品以外の食品添加物リスト
(4) "無添加"表示
4 その他
(1) 製品検査の自己認証への移行
(2) 食品添加物摂取量調査
(3) 食品中の食品添加物分析法
(4) 食品添加物の指定要請と対応
(5) 食品添加物よりのナトリウム摂取
(6) 食品用プラスチックの衛生的検討
(7) 日本食品洗浄剤衛生協会の設立
第5章 食品添加物全面表示に向けての検討
1 食品添加物全面表示
(1) 歴史、背景
(2) 食品添加物検討会中間報告
2 米の残留臭素の暫定基準設定
第6章 食品添加物の指定と削除
1 食品添加物の指定と削除
(1) 食用赤色40号等7品目の指定
(2) グリチルリチン酸ナトリウム等5品目の削除
(3) その後の食品添加物の指定及び削除
2 他の食品添加物をめぐる動き
(1) 食品添加物使用基準の改正
(2) 食品添加物の表示
(3) 食品添加物公定書
3 食品残留農薬
第7章 食品衛生法の改正など
1 米の緊急輸入
2 CNP問題
3 ガット・ウルグアイラウンド合意とWTO発足
4 農薬200品目の残留基準の設定計画
5 食品衛生法の改正
6 規制緩和
7 韓国キムチ騒動
8 個別品目
9 その他
第8章 食品化学課での課題
1 食品衛生法の改正と既存添加物名簿
2 マグロ、イズミダイの切り身(いわゆる刺身で生鮮食品)などに対する一酸化炭素の使用問題
3 内分泌攪乱化学物質など
第9章 安全確保、三課組替え、摂取量調査
1 食品添加物の安全性確保
(1) 食品添加物の指定及び削除
(2) 食品添加物の公定書の改正
(3) 食品添加物の摂取量調査
(4) マグロ、ブリなどへの一酸化炭素使用問題
2 食品中の残留農薬対策
(1) 残留農薬基準
(2) 暴露評価の精密化と基準の見直し
(3) 食品中の残留農薬の実態
3 容器包装等の衛生対策
4 中央省庁再編と食品三課の組み替え
コラム「買ってはいけない」騒動
第2編 添加物の安全性の科学の変遷
第1章 安全性評価の変遷
1 はじめに-JECFAとの提携-
2 許容一日摂取量(ADI)の適用
(1) ADIの概念
(2) ADIの科学的背景と算定法
3 種差問題への対応
(1) 一般的事項
(2) 種差の事例と科学的背景
(3) グルタミン酸ナトリウムの大量投与による新生児動物の神経障害
4 発がん性評価
(1) 概要
(2) 長期動物試験ガイドライン
(3) 遺伝毒性試験の導入
(4) 発がん性評価とレギュラトリーサイエンス
(5) 発がん性評価におけるリスクコミュニケーション
5 体内動態・作用機序データの導入による評価
(1) ダイオキシン類
(2) カドミウム
(3) アセトアルデヒド
6 データベースの有効利用
(1) 毒性学的閾値Threshold of Toxicological Concern(TTC)
(2) 香料の評価
7 複合影響
8 おわりに-将来展望-
第2章 国立衛生試験所における安全性への取り組み
-特にAF-2の発がん性について-
1 はじめに
2 食品添加物の安全性への取り組み
3 AF-2の変異原性・発がん性
4 AF-2問題の事後措置
第3章 変異原性試験法の変遷
1 はじめに
2 初期段階における変異原性試験の概況
3 種々のガイドライン策定における変異原性試験
4 ICHガイダンス
5 食品添加物の新ガイドラインの策定
6 今後の動向
(1) ICHガイダンスの見直し
(2) OECDによるほ乳類培養細胞を用いる小核試験のガイドライン化の動き
(3) コメットアッセイ
7 おわりに
第4章 サッカリンの発がん性問題(日本と世界)
1 サッカリンの発見と食品への利用
2 日本での発がん性問題と経過
3 米国での発がん性問題
4 サッカリンの製法と不純物
5 膀胱発がん問題とオルトトルエンスルホンアミド(OTS)
6 変異原性問題
7 ラット膀胱がん問題を含めた最終的な国際評価
8 サッカリンナトリウムに関する食品衛生調査会の意見具申
第5章 臭素酸カリウムの発がん性について
1 臭素酸カリウムと私の関わり
2 毒性に関する実験結果
(1) 急性毒性
(2) 亜急性・慢性毒性・多世代試験
(3) 変異原性
3 発がん性に関する実験結果
(1) 発がん性試験
(2) 用量反応試験
(3) 投与期間・投与濃度と腎細胞腫瘍発生の検討
(4) プロモーター作用の検討
4 臭素酸カリウムの発がん機構
(1) ラジカル産生
(2) 脂肪過酸化
(3) 酸化的DNA傷害
(4) その他
5 臭素酸カリウムに関わる文献から見た実験の流れ
6 臭素酸カリウムの過去と将来
第6章 苦悩するアメリカの法と行政
1 デラニー条項の制定、適用、適用制限
2 わが国への影響
第7章 JECFAの安全性評価
1 JECFAの設立、経年推移
2 JECFA評価結果の公表
3 JECFA評価対象の添加物
4 安全性評価方法
5 リスクアナリシスの導入
6 発がん性の評価
7 発がん性以外の毒性等の評価
8 成分規格の設定
9 わが国とJECFA
第3編 添加物行政関連機関、事項、公益法人
第1部 試験、規格、基準
第1章 国立医薬品食品衛生研究所と食品添加物
1 国立医薬品食品衛生研究所の創設とその変遷
(1) 東京司薬場の創設
(2) 食品衛生化学の始め
(3) 施設・名称・組織の変遷
2 国立医薬品食品衛生研究所における食品添加物関係の業績
(1) 食品衛生法施行以前
(2) 食品衛生法施行以降
第2章 東京都立衛生研究所の取り組み
1 はじめに
2 東京都立衛生研究所の発足
3 昭和30年代
4 昭和40年代
5 昭和50年代
6 昭和60年代
7 平成元年から10年
8 平成10年以降
9 おわりに
第3章 食品添加物公定書
1 食品添加物公定書制定の経緯
2 食品添加物公定書の作成
3 「食品添加物公定書」改定の歴史
4 食品添加物公定書の解説書籍
第2部 食品等の輸入と添加物
1 食品等の輸入監視業務の開始
2 食品等の輸入と監視業務の変遷
3 輸入食品の添加物違反について
4 食品添加物の輸入について
5 輸入食品の変遷と主な添加物問題
第3部 食品添加物の摂取量調査
第1章 食品添加物の摂取量調査の必要性と方法
1 調査の必要性
2 調査の方法
第2章 食品添加物摂取量調査の状況
1 日本
2 国際機関
3 諸外国
第3章 日本における食品添加物摂取量調査
その1 昭和40~57年の調査
1 最初の調査 科学技術庁 資源調査会レポート
(1) 調査の始まり
(2) 調査の内容
2 輸入食品・品目別分析手法(昭和51~57年)
第4章 日本における食品添加物摂取量調査
その2 昭和57年度以降の調査
1 調査開始までの作業
2 食品混合検体食品添加物分析方法
3 食品添加物生産量調査法(方式)
(1) 調査の経過史
(2) 調査結果
第4部 (財)日本食品化学研究振興財団の設立
1 財団設立許可と公募による研究助成
2 データベースの確立とホームページによる公開
3 国際汎用添加物の安全性調査研究事業
第4編 食品添加物業界の変遷
第1部 業界団体の始まりから日本食品添加物団体連合会まで
第1章 業界連合の概要
第2章 大阪の食品添加物協会
1 「大阪食品添加物協議会」の概要
(1) 組織
(2) 活動
(3) 事務局
2 「大阪食品添加物協会」の概要
(1) 両協会合併の動き
(2) 組織
(3) 活動
第3章 東京食品添加物協会
1 設立と運営
(1) 設立
(2) 組織と理事会
(3) 専門分科会及び技術委員会
(4) 事務局
2 活動
(1) 食品化学課創設に向けた活動
(2) 広報活動等
第4章 地方の団体
第5章 日本食品添加物団体連合会
1 設立と運営
(1) 設立
(2) 組織と事務局
2 活動
(1) 行政への働きかけ
(2) 厚生省への協力
(3) その他の事業
第2部 日本食品添加物協会
第1章 日本食品添加物協会の発足
1 協会の発足と運営組織
2 委員会組織とその変遷
3 支部の変遷
4 会員
5 その他(会員への情報の伝達と事務局)
第2章 組織拡充活動
1 協会活動当初の情況と組織の改編
2 組織拡充活動
3 研修会、講演会、説明会の開催
第3章 安全性・国際活動
1 国際情報の収集・整理
2 国際規格策定への参画
3 国の安全性評価作業への協力
4 安全性基本資料の整備
5 安全性評価指針関連
第4章 自主規格
第5章 日本食品添加物協会の行政協力
1 自主認定制度
2 天然添加物の指定制度に対する業界の対応
3 添加物摂取量調査への協力
4 食品添加物の輸出証明
5 食品衛生管理者資格認定講習会
6 食品添加物公定書への協力
-日本食品添加物協会活動を中心に-
第3部 食品添加物の利用と歴史
第1章 終戦直後の食品添加物
1 着色料
2 甘味料
3 保存料、防カビ剤等
4 強化剤
5 醸造薬品
6 その他
第2章 着色料
1 はじめに
2 着色料とは
3 着色料の歴史
(1) 着色料のはじまり
(2) 着色料規制のはじまり
(3) 着色料の指定(削除)と成分規格
(4) 着色料の生産量と摂取量
(5) 天然着色料
(6) 主要天然着色料
(7) 消除された天然色素
(8) 着色料の安定化技術
第3章 甘味料
1 甘味料の分類
2 甘味料の変遷
(1) 合成甘味料の時代
(2) 天然甘味料の発展
(3) 全面表示以降
3 今後の甘味料
第4章 保存料
1 昭和40年代以前
2 昭和40年代
3 昭和50年代
4 昭和60年代(~平成6年頃)
5 平成7年以降
第5章 酒造とサリチル酸
-さまざまな障害があったサリチル酸の使用-
第6章 グルタミン酸ナトリウムの製造法変遷と加工食品への利用
1 調味料グルタミン酸ナトリウムの誕生
2 グルタミン酸ナトリウム製造法の変遷
(1) 抽出法による製法
(2) 合成法による製法
(3) 発酵法による製法
3 グルタミン酸の生化学
4 食品加工製造上の用途、効用と生産量
5 うま味調味料の発展
第7章 グルタミン酸ナトリウムの安全性
1 グルタミン酸ナトリウムの指定
2 安全性研究の端緒
3 JECFAの評価
4 IGTCによる研究
5 中華料理店症候群
第8章 核酸系調味料
1 核酸系調味料の誕生
2 核酸系調味料の品目拡大
3 名称および成分規格の国際化
4 食品添加物表示の改正
第9章 乳化剤
1 はじめに
2 日本の乳化剤産業-生産量の推移-
3 技術の流れ
(1) グリセリン脂肪酸エステル
(2) ソルビタン脂肪酸エステル
(3) プロピレングリコール脂肪酸エステル
(4) ショ糖脂肪酸エステル
(5) ステアロイル乳酸カルシウム
(6) レシチン
(7) ポリソルベート
(8) 乳化剤製剤
第10章 ガムベース・光沢剤
1 ガムベース
(1) ガムベースの組成
(2) ガムベースを構成している主な原料(添加物)
2 光沢剤
第11章 香料規制の変遷
1 ポジティブリスト
2 類別指定から分離指定へ
3 香料の安全性
4 食品添加物表示
5 天然香料
第5編 食品添加物と社会
第1部 食品添加物と社会消費者運動
1 戦後消費者運動と食品添加物への取り組み―68国会での付帯決議まで
(1) 食品添加物の冠が付された「消費者大会」を開催
(2) 大量生産・大量消費時代の到来と食品添加物への不安
(3) 国会の場で食品添加物の安全性確保や使い方を付帯決議
2 食品輸入と食品添加物の発がん・変異原性試験や国際平準化をめぐって
(1) かんきつ類の輸入自由化と食品添加物の規制見通し
(2) 発がん性や遺伝毒性などの検査手法の進展と消費者団体
(3) 食品添加物行政、学者・専門家からの学び
3 食品添加物規制緩和反対運動-1983年~1984年
(1) 消費者運動と国際平準化
(2) 食品添加物規制緩和反対の国会請願書名を展開
4 食品添加物の全面表示と物質名表示
5 食品衛生調査会への消費者側委員の参加
6 食品添加物の安全性と消費者の信頼性
(1) 食品添加物に対する消費者の不安の背景
(2) 多発した食品公害事件
(3) 添加物行政に対する不信
(4) 消費者の不安要因
7 リスクアナリシスの重要性
第2部 食品添加物教育
第1章 高等学校における食品添加物教育
1 はじめに
2 昭和50年以前の教科書の食品添加物に関する記載
3 昭和50年代に刊行された教科書
4 昭和60~昭和63年に刊行された教科書
5 平成元年~10年に刊行された学習指導要領解説および教科書
6 平成6年~14年刊行された教科書
7 平成10年以降の高等学校学習指導要領及び教科書
8 おわりに
第2章 管理栄養士国家試験と食品添加物
1 管理栄養士国家試験の概要
2 管理栄養士国家試験における添加物
(1) 食品添加物の概要
(2) 食品添加物の安全性評価
(3) 主な食品添加物の種類とその用途
3 これからの管理栄養士国家試験と添加物
第3章 薬剤師国家試験と食品添加物
1 はじめに
2 国試問題内容について
第6編 二十世紀の食品添加物をめぐる諸問題
第1章 硝酸塩、亜硝酸塩の問題
第2章 亜硝酸塩と硝酸塩のJECFA等における安全性評価
1 はじめに
2 亜硝酸塩の評価
3 硝酸塩の評価
4 硝酸塩の一日摂取量
第3章 食用赤色2号(アマランス)の発がん性問題
1 はじめに
2 FDAによる食用赤色2号に関する実験結果とその問題点
3 欧米の情況
4 JECFA等国際機関における評価
5 最近の知見に基づく日本での評価
第4章 臭素酸カリウムの安全性とパン工業
1 はじめに
2 製パンにおける臭素酸カリウムの効果
3 臭素酸カリウム使用再開に向けての取り組み
(1) 高精度残存分析法の確立
(2) パン中の残存に関する知見について
4 パン業界の臭素酸カリウム使用への対応
第5章 ジエチレングリコール混入ワイン事件
第6章 酒造に使われる食品添加物
1 はじめに
2 酒類の製造に使われる食品添加物
第7章 酒造方法を大きく進歩させた乳酸とその合成・発酵論争
第8章 豆腐と添加物
1 はじめに
2 豆腐と添加物
(1) 凝固剤
(2) 消泡剤
(3) 殺菌剤
コラム 豆腐の種類
第9章 食品添加物と裁判
1 AF-2裁判
2 チクロ裁判
資料編
指定添加物一覧(指定・削除等の経緯)
食品添加物削除一覧
指定添加物品目数の推移
既存添加物消除一覧表
厚生労働(厚生)省 食品添加物所管部署:同課長名
食品添加物関係年表
編執筆者一覧
編集後記