一覧へ戻る 平成12年01月20日 食品添加物の指定に関する食品衛生調査会 毒性・添加物合同部会報告について - 別紙2 アセスルファムカリウムの成分規格(案) 別紙2 アセスルファムカリウムの成分規格(案) アセスルファムカリウムAcesulfame PotassiumアセスルファムK C4H4KNO4S 分子量 201.24Potassium salt of 6-methyl-1,2,3-oxathiazin-4(3H)-one-2,2-dioxide 〔55589-62-3〕含 量 本品を乾燥したものは、アセスルファムカリウム(C4H4KNO4S)99.0~101.0%を含む。性 状 本品は、白色の結晶性の粉末で、においがなく、強い甘味がある。確認試験 (1)本品10mgに水1,000mlを加えて溶かした液は、波長225~229nmに極大吸収部がある。 (2)本品は、カリウム塩の反応を呈する。 (3)本品0.2gに酢酸 (30→100) 2mlおよび水2mlを加えて溶かし、コバルチ亜硝酸ナトリウム試液数滴を加えるとき、黄色の沈殿を生じる。純度試験(1)溶状 無色、澄明(1.0g、水5ml)(2)液性 pH 5.5~7.5(1.0g、水100ml)(3)重金属 Pbとして10μg/g以下(2.0g、第2法、比較液 鉛標準液2.0ml)(4)鉛 Pbとして1.0μg/g以下(10.0g、第1法)(5)ヒ素 As2O3として4.0μg/g以下(0.50g、第1法、装置B)(6)フッ化物 Fとして3.0μg/g以下 本品2.0gを量り、ビーカーに入れ、水10mlを加えてしばらくかき混ぜる。その後塩酸 (1→20) 20mlを徐々に加えて溶かす。この液を加熱し、1分間沸騰させた後、ポリエチレン製ビーカーに移して直ちに氷冷する。これにクエン酸ナトリウム溶液 (25→100) 15ml、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム溶液 (2.5→100) 10mlを加えて混合する。塩酸 (1→10) 又は水酸化ナトリウム溶液 (4→10) でpHを5.4~5.6に調整する。その液を100mlのメスフラスコに移し、水を加えて100mlとする。この液約50mlをポリエチレン製ビーカーにとり検液とする。電位を比較電極及びフッ素イオン電極を接続した電位差計で測定するとき、検液の電位は、比較液の電位以上である。比較液は、次により調製する。 あらかじめ110℃,2時間乾燥したフッ化ナトリウム2.210gを正確に量り、ポリエチレン製ビーカーに入れ、水200mlを加えてかき混ぜながら溶かす。この溶液をメスフラスコに入れ、水を加えて1,000mlとし、ポリエチレン容器に入れて比較原液とする。使用時に、比較原液3.0mlをメスフラスコに入れ、水を加えて1,000mlとする。この液2.0mlをポリエチレン製ビーカーに入れ、これにクエン酸ナトリウム溶液 (25→100) 15ml、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム溶液 (2.5→100) 10mlを加えて混合する。塩酸 (1→10)又は水酸化ナトリウム溶液 (4→10)でpHを5.4~5.6に調整する。その液を100mlのメスフラスコに移し、水を加えて100mlとする。この液約50mlをポリエチレン製ビーカーにとり比較液とする。(7)他の紫外線吸収物質 アセスルファムカリウムとして20μg/g以下 本品約1gを精密に量り、水を加えて溶かして正確に100mlとし、検液とする。検液を20μl量り、次の操作条件で液体クロマトグラフィーを行なう。 メインピークの保持時間の3倍の時間 (3Rt) 以内に他のピークが現れるときは、検液を水で50,000倍に希釈した液20μlを量り、再度試験を行う。 検液で得られた3Rt以内にあるメインピーク以外の全てのピークの面積の合計が、検液を水で50,000倍に希釈した液の測定におけるメインピークの面積を超えないものとする。 操作条件 検出器 紫外部吸収検出器(測定波長227nm)充てん剤 3~5μmのオクタデシルシリル化シリカゲルカラム管 内径4.6mm、長さ25cmのステンレス管カラム温度 40℃移動相 アセトニトリル/0.01mol/l 硫酸水素テトラブチルアンモニウム混液(40:60)流速 1ml/分 カラムは、本品10mg及び「パラオキシ安息香酸エチル」10mgをそれぞれ量り、水に溶かして混液とし、さらに水を加えて1,000mlとした液 20?lを量り、上記の条件で液体クロマトグラフィーを行うとき両者のピークが相互に分離するものを用いる。 硫酸水素テトラブチルアンモニウム試薬の規格 本品は、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(〔(C4H9)4N〕HSO4)98.0%以上を含む。 本品は、白色の結晶性粉末である。 本品1gの水溶液(1→ 20)はほとんど澄明である。 純度試験 塩化物 Clとして0.001%以下 本品2gの水溶液(2→20)に硝酸(1→3)5ml及び硝酸銀溶液(1→50)lmlを加え15分間放置したときに生じる白濁は、塩化物イオン標準原液(1→10)2mlに硝酸(1→3)5ml及び硝酸銀溶液(1→50)lmlを加え15分間放置したときに生じる白濁より濃くない。 定量法 本品約0.7gを精密に量り、あらかじめ水をフラスコに入れ15分間沸騰させた後、ソーダ石灰管を連結して空気中の二酸化炭素を遮り、冷却した水(使用時に調製する。)100mlを加えて溶かし、水酸化ナトリウム溶液(0.1mol/1)で適定する(指示薬 ブロモクレゾールグリーン・メチルレッド 試液)。 水酸化ナトリウム溶液(0.1mol/l)1ml=0.033954g〔(C4H9)4N〕HSO4 乾燥減量 1.0%以下(105℃,2時間)定量法 本品を乾燥し、その約0.15gを精密に量り、酢酸50mlを加えて溶解した後、0.1mol/l過塩素酸液で滴定する。終点の確認は、通例、電位差計を用いる。指示薬(クリスタルバイオレット・酢酸試液2滴)を用いる場合の終点は、液の色が濃い青色を経て緑色が30秒以上持続するときを終点とする。 別に空試験を行い補正する。 0.1mol/l過塩素酸液 1ml=20.124mg C4H4KNO4S 一覧へ戻る