一覧へ戻る 平成11年09月22日 「組換えDNA技術応用食品・食品添加物の安全性評価指針」に適合していることの確認を行うことの可否に関する部会報告書 - 別紙3 てんさいT120-7 別紙3 てんさいT120-7 報 告 書 品 種:てんさい(商品名:リバティリンクてんさいT120-7)性 質:除草剤(グルホシネート)耐性申請者:アグレボジャパン株式会社開発者:Hoechst Schering AgrEvo GmbH 除草剤耐性てんさいT120-7(以下「てんさいT120-7」という。)について開発者が行った安全性評価が、「組換えDNA技術応用食品・食品添加物の安全性評価指針」(以下「指針」という。)に適合しているか否かについて検討した。その結果は次のとおりである。1 申請された食品の概要 てんさいT120-7は、除草剤「グルホシネート(商品名:バスタ、農林水産省:農薬登録番号15769号)」の影響を受けずに生育できる性質が付与されている。 グルホシネートの有効成分であるphosphinothricin(以下「PPT」という。)は、植物の窒素代謝により生成したアンモニアを無毒化する役割をもっている酵素「glutamine synthetase(以下「GS」という。)」の活性を特異的に阻害するため、植物は組織中にアンモニアが蓄積し、枯死する。しかし、てんさいT120-7には、PPTをアセチル化して不活性化させる酵素「phosphinothricin acetyltransferase(以下「PAT蛋白質」という。)」を発現するpat遺伝子(Streptomyces viridochromogenes由来)が導入されているので、グルホシネートを散布しても枯死せずに生育することができる。 また、てんさいT120-7には選択マーカー遺伝子として、抗生物質(カナマイシン等)耐性の性質を付与するNPTII蛋白質を発現させるnptII遺伝子(Escherichia coli(以下「E.coli」という。)由来)が導入されている。2 指針の適用の可否について 指針は、既存のものと同等とみなし得る生産物を、食品・食品添加物として利用する場合に適応される。そこで、てんさいT120-7の安全性評価が指針に適合しているか否かについて検討する前に、まず、本てんさいが指針の適用範囲内であるか否かについて、指針の第1章第3(1)~(4)に従って申請資料の検討を行った。 その結果、申請に際して提出された資料に関する以下の知見からすると、てんさいT120-7は、既存のてんさいと同等とみなし得るものと考えられ、指針の適用範囲内であると判断した。 以下省略 一覧へ戻る