食品添加物「アカネ色素」を既存添加物名簿から消除することについて
○ 食品添加物「アカネ色素」について食品安全委員会への食品健康影響評価を依頼したところ、7月2日夕刻「腎臓以外の臓器の所見等について、今後とも情報収集が必要であるが、提出された資料からは、遺伝毒性及び腎臓への発がん性が認められており、アカネ色素についてADI(一日摂取許容量)を設定できない」と回答された。
これを受け、本日、薬事・食品衛生審議会を開催し、意見を聴いたところ「食品添加物「アカネ色素」を既存添加物名簿から消除することについては適当である」とされるとともに「その施行については、食品衛生法上の危害の発生を防止するため緊急を要するものと考えられることから、早急に行うべきである」とされました。
○ このため、食品衛生法及び栄養改善法の一部を改正する法律(平成15年)附則第2条の2第1項に基づき今週末を目途に既存添加物名簿からアカネ色素を消除し、同条第4項に基づき官報に公示することにより、当該食品添加物及びこれを含む食品の製造・販売・輸入等を禁止することとしました。(施行日は官報公示の日から3月を経過した日)
なお、国民からの意見聴取は、同条の2第3項に基づき、既存添加物名簿の改正とともに行うこととします。
○ アカネ色素を使用した食品の表示欄には「着色料(アカネ)」や「アカネ色素」など、添加物としてアカネ色素を使用した旨の表示が義務づけられております。一般消費者も、アカネ色素を含む食品を摂取しないようご注意下さい。
参考
厚生労働省報道発表資料(平成16年6月18日)