報道発表資料

 

平成14年04月01日

医薬局食品保健部基準課、監視安全課

 

 

食品中の残留農薬検査結果の公表について

 

 農産物中の残留農薬検査結果、畜産食品中の残留農薬検査結果、食品中の残留農薬の1日摂取量調査結果及び加工食品中の残留農薬調査結果について取りまとめたので公表する。


概要

1 農産物中の残留農薬検査結果(平成11年度)について(註:平成14年8月20日付で一部訂正

 平成11年度に実施された地方公共団体における検査結果(104団体により協力を得たもの)、検疫所における検査結果及び基準未設定農薬を対象に厚生労働省の依頼により調査した結果を併せて集計した。その概要は以下の表のとおりである。





検査の結果、国産・輸入品を含む全検査中で農薬を検出した割合、また、そのうち基準値を定めている農薬で当該基準値を超えた割合がいずれも低かったことから、我が国で流通している農産物における農薬の残留レベルは極めて低いものと判断される。


2 畜産食品中の残留農薬検査結果(平成11年度)について

平成11年度に実施された地方公共団体におけるモニタリング検査結果、検疫所におけるモニタリング検査結果及び残留性の高い農薬等を対象に厚生労働省の依頼により調査した結果を併せて集計した。その概要は以下の表のとおりである。



検査の結果、国産・輸入品を含む全検査中で農薬を検出した割合が低く、また暫定基準値を定めている農薬においては、当該基準値を超えなかったことから、我が国で流通している畜産食品における農薬の残留レベルは極めて低いものと判断される。

3 食品中の残留農薬の1日摂取量調査結果(平成12年度)について

 国民が日常の食事を介して食品に残留する農薬などをどの程度摂取しているかを把握するため、国民栄養調査を基盤としたマーケットバスケット調査方式(注)による1日摂取量の調査の結果を取りまとめたところ、推定される摂取量の1日許容摂取量(ADI)に占める割合は、0.08~5.96%であり、現状ではこれらの農薬の摂取について安全上の問題はないと考えられる。

(注)マーケットバスケット調査方式

 食品摂取量の調査を基に市場で流通している農産物等を、通常行われている調理方法に準じて調理を行った後、化学分析を実施し、対象となる農薬の摂取量を調べること。


4 加工食品中の残留農薬検査結果(平成12年度)について

 食品衛生法に基づく残留農薬基準値は原則として生の農産物に設定されているものであり、加工食品等は対象とされていない。このため、加工食品に残留する農薬の実態を把握する目的で平成9年度より当該調査を実施しているものである。加工食品としては、パスタ類及びトマト加工品を選定し、その結果、対象となった243農薬、総検査数18,727件のうち、4農薬、総検査数の0.10%に該当する18件において0.01~0.29ppmの農薬が検出された。なお、今回調査対象となった農薬の検出割合及び検出値は極めて低かったことから、農薬の残留レベルは極めて低いものと判断される。


公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 事務局

本部 大阪府豊中市三和町1丁目1番11号

TEL(06)6333-5680 FAX(06)6333-5491

お問い合わせはこちらへ

東京分室 東京都中央区日本橋本町4丁目6番3号 SEGビルアネックス2階

English Top