公益財団法人
日本食品化学研究振興財団
FDA 21CFR(仮和訳)
172 食品に直接添加するために許可された食品添加物
多目的添加物
§842 ソルビタンモノステアレート
§172.842 ソルビタンモノステアレート
食品添加物ソルビタンモノステアレートは、無水ソルビトールの部分的ステアリン酸エステルとパルミチン酸エステルの混合物であるが、下記の規定条件に従って、食品に安全に使用できる。
(a) (通常、主にパルミチン酸である結合脂肪酸を含有する)ステアリン酸とソルビトールを反応させ、本質的にエステルの混合物を生成することによって、当食品添加物が製造されている。
(b) 当食品添加物は下記の規格に適合する。
鹸化価 147-157
酸化 5-10
ヒドロキシル価 235-260
(c) 当食品添加物は単独またはポリソルベート60と組み合わせて以下の通り使用する。
(1) 下記の(ⅰ) (ⅱ) (ⅲ)の中のいずれかひとつあるいはその組合わせと共に又は無しで食用油ホイップドトッピング中の乳化剤として使用
(ⅰ) ポリソルベート60
(ⅱ) ポリソルベート65
(ⅲ) ポリソルベート80
当食品添加物の最大使用量は加工済食用油ホイップドトッピングの重量の 0.4%以下であるが当食品添加物とポリソルベート60を組合わせる場合は 0.4%以上でも使用可能である。ただし当食品添加物及びポリソルベート60の量は加工済食用油ホイップドトッピングのそれぞれ0.27%、0.77%以下とする。
(2) 下記の中のいずれかひとつあるいはその組合わせと共に又は無しでケーキ及びケーキミックスの乳化剤として使用。
(ⅰ) ポリソルベート65
(ⅱ) ポリソルベート60
単独使用の場合、ソルビタンモノステアレートの最大量は、乾燥重量換算においてケーキまたはケーキミックス重量の0.61%以下とする。また、ポリソルベート65及び(または)ポリソルベート60と共に使用する場合は、0.61%以下あるいはポリソルベート65は0.32%以下、またはポリソルベート60は0.46%以下とする。乳化剤の組合わせの場合は乾燥重量換算においてケーキまたはケーキミックス重量の0.66%以下とする。
(3) 下記の通り、単独あるいはポリソルベート60と組合わせて本章§163.123 、163.130 、163.135 、163.140 、163.145 及び163.150 に規定の規格外菓子コーティング及び規格カカオ製品の乳化剤として用いる。
(ⅰ) 加工済規格外菓子コーティングまたは規格カカオ製品の重量 0.1%以下の量で単独使用する。
(ⅱ) 1%以下のソルビタンモノステアレートを 0.5%以下のポリソルベート60と組合わせて使用する。ただし、総組合わせ量が加工済規格外菓子コーティングまたは規格カカオ製品の1%以下の場合に限る。
(4) 下記の中のいずれかひとつあるいはその組合わせと共に、又は無しでケーキアイシング及びケーキフィリングの乳化剤として使用。
(ⅰ) ポリソルベート65
(ⅱ) ポリソルベート60
単独使用の場合は、ソルビタンモノステアレートの最大量は、ケーキアイシングまたはケーキフィリング重量の 0.7%以下とする。ポリソルベート65及び(あるいは)ポリソルベート60と共に使用する場合も、 0.7%以下とする。この時、ポリソルベート65は0.32%以下、ポリソルベート60は0.46%以下とする。また、これらの乳化剤の組合わせはケーキアイシングまたはケーキフィリング重量の1%以下とする。
(5) 下記の中のいずれかひとつあるいはその組合わせと共に又は無しで、コーヒー飲料中のミルクまたはクリームの代用品として用いる固体状食用植物油/水エマルジョン中の乳化剤として使用。
(ⅰ) ポリソルベート60
(ⅱ) ポリソルベート65
添加物の最大量は加工済食用植物油/水エマルジョンの重量の 0.4%以下とする。
(6) 活性ドライイーストの製造時にその重量の1%以内の量で再水和補助物として単独使用する。
(7) 単独あるいはポリソルベート60と組合わせて乳化剤として使用。その量は果物や生野菜の保護コーティングとして使用する§172.878 に準ずる白鉱油及び(または)§172.886 に準ずる石ロウの(petroleumwax)の組織形成において、意図する効果を達成するための必要最低量とする。
(d) 法が要求する他の情報に加えて、当添加物の安全使用を確保するために、
(1) 当添加物及び中間プレミックスのラベルには以下の項目を表示するものとする。
(ⅰ) 当添加物名
(ⅱ) 中間プレミックス中の当添加物の濃度または強さの記載
(2) 本 sectionの paragraph(c)に規定する制限事項に従った最終製品を提供するために、適切な使用法をラベル表示するものとする。
〔42 FR 14491, Mar. 15, 1977, 43 FR 2871, Jan. 20, 1978 にて改正〕