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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
FDA 21CFR(仮和訳)

172  食品に直接添加するために許可された食品添加物
ガム、チューイングガム基剤並びに関連物質

§615  チューイングガム基剤

section172.615 チューイングガム基剤

食品添加物チューイングガム基剤は下記の条件に従ってチューイングガムの製造に安全に使用できる。
(a) 食品添加物は、本paragraphに規定する規格および制限に適合する一つ以上の下記の物質から成り、使用量は所定の物理的、技術的効果を得るための所要量以下とする。
 
咀嚼物質
植物を源とする天然ラテックス(凝固または濃縮乳液)
属および種
アカテツ科  
  チクル Manilkara zapotilla Gilly and Manilkara Gily.
 チキビル Manikara zapotilla Gilly.
 クラウンガム Manilkara zapotilla Gilly and Manilkara chicle Gilly.
 Gutta hang kang Palaquium leiocarpum Boerl. and Palaquium oblongifolium Burck.
Massaranduba balata ( 及び Massaranduba balata 樹脂エキス(溶 剤なし)) Manilkara huberi (Ducke) Chevalier.
 MassarandubaチョコレートManilkara solimoesensis Gilly.
 NisperoManilkara zapotilla Gilly and Manilkara
 Rosidinha (rosadinha)Micropholis (Sileroxylenとしても知られる)spp.
 ベネズエラ チクル Manilkara williamsii Standley and related spp.
 
 
属および種
キョウチクトウ科   
  Jelutong Dyera costulata Hook, F. and Dyera lowii Hook F.
 Leche caspi (sorva) Couma macrocarpa Barb. Rodr.
 Pendare Couma macrocarpa Barb. Rodr. and Couma utilis (Mart) Muell. Arg.
 Perillo Couma macrocarpa Barb. Rodr. and Couma utilis (Mart) Muell. Arg.
クワ科   
 Leche de vaca Brosimum utile (H. B. K.) Pittier and Lacmellea standleyl (Woodson), Manachino (Apocynacease)
 Nigger gutta Ficus plathphylla Del.
 Tunu (tuno) Castilla fallax Cook.
    
合 成 規 格
トウダイグサ科  
 Chilte Cnidoscolus (Jatropha としても知られる) elasticus Lundell and Cnidoscolus tepiquensis (Cost. and Gill.) McVaugh.
 天然ゴム (スモークド・シート及び固状ラテックス Heava brasiliensis
 ブタジエン−スチレンゴム 塩基性ポリマー
 イソブチレン−イソプレン共重合体 (ブチルゴム) 同 上
 パラフィン フィッシャー・トロプシュ法により一酸化炭素 と水素を接触転換して合成したパラフィン系炭 化水素混合物。低分子量部分は蒸留除去する。
残留分は水素化した後、活性炭処理をする。
本品の凝固点は、ASTM法 D938-71 (1981年 再認可) 「Standard Test Method for Congealing Point of Petroleum Waxes, lucluding Petrolatumワセリン (ペトロレイタム) を含む石ろう凝固点の標準試験方法) 」に基づき、93℃−99℃、最高含油量は、ASTM 法 D721-56T 「Tentative Method of Test for Oil Content of Petroleum Waxes (石ろう油量 の暫定試験方法) 」に基づき、 0.5%とする。
また吸光係数は、ASTM法 D-2008-80 「Standard Test Method for Ultraviolet Absorbance and Absorptivity of Petroleum Products (石油製品の紫外線吸光度及び吸光係数の標準試験方法) 」に基づき、88℃のデカヒドロナフタリン 290muで 0.01 以下とする。
上記の試験方法は、ここに言及することにより本連邦規則の一部となる。コピーは米国材料試験協会 (1916 Race St. Philadelphia PA 1910
3)から入手でき、また国立公文書記録管理局(NARA)にて閲覧できる。NARAに本資料の利用について問い合わせるには、202-741-6030に電話するか、 http://www.archives.gov/federal-register/code-of-federal-regulations/ibr-locations.htmlへアクセスされたい。
 石ろう(Petroleum Wax) section172.886 に準拠。
 合成石ろう section172.888 に準拠。
 ポリエチレン 分子量 2,000-21,000
 ポリイソブチレン 最低分子量 37,000 (flory)
 ポリ酢酸ビニル 最低分子量 2,000
   
 可塑剤(軟化剤)
属および種
部分二量化ロジンのグリセリンエステル 酸価:3−8、最低油滴軟化温度: 109℃、色:M、又はそれより淡色。
部分水素化ガム又はウッドロジンのグリセリンエステル 酸価:3−10、最低油滴軟化温度:79℃、色:N、又はそれより淡色。
重合ロジンのグリセリンエステル 酸価:3−12、最低融点:80℃、色:M、又はそれより淡色。
ガムロジンのグリセリンエステル 酸価:5−9、最低油滴軟化温度:88℃、色:N、又はそれより淡色。
本エステルは蒸気ストリッピングで精製する。
トール油ロジン 酸価:2−12、軟化点(リングとボール):80℃−88℃、色:N、又はそれより淡色。
本エステルは蒸気ストリッピングで精製する。
ウッドロジンのグリセリンエステル 酸価:3−9、油滴軟化温度:88℃−96℃、色:N、又はそれより淡色。
本エステルは蒸気ストリッピングで精製する。
ラノリン   
部分水素化ロジンのメチルエステル 酸価:4−8、屈折率:20℃で 1.5170-1.5105、粘度:25℃で23−66ポアズ。
本エステルは蒸気ストリッピングで精製する。
部分水素化ガムまたはウッドロジンの ペンタエリトリトールエステル 酸価:7-18、最低油滴軟化温度: 102℃、色:K、又はそれより淡色。
ガムまたはウッドロジンのペンタエリトリトールエステル 酸価:6−16、最低油滴軟化温度: 109℃、色:M、又はそれより淡色。
米糖ロウ section172.890 に準拠。
ステアリン酸 section172.860 に準拠。
ステアリン酸ナトリウムとステアリン酸カリウム section172.863 に準拠。
  
テルペン樹脂
属および種
合成樹脂 α−ピネン、β−ピネン、及び/又はジペンテ ンの重合体から成る。酸価:5以下、けん化価
:5以下、色:50%、ミネラルスピリット溶液 で測定時、ガードナー目盛りで4以下。
天然樹脂 α−ピネンの重合体から成る。軟化点:米国薬 局方XX(1980) 、USP密閉毛管法(p.961)
により測定した場合、最低 155℃。