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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
FDA 21CFR(仮和訳)

172  食品に直接添加するために許可された食品添加物
多目的添加物

§838  ポリソルベート65

§172.838 ポリソルベート65
 
食品添加物ポリソルベート65 (polyoxyethylene (20) sorbitan tristearate) は、無水ソルビトールのステアリン酸エステルのポリオキシエチレンエーテルと関連化合物から成る混合物であり、下記の条件に従って食品に安全に使用できる。
(a) 本添加物はステアリン酸 (通常、関連脂肪酸、主としてパルミチン酸を含む) とソルビトールを反応させて、最大酸価15、最大含水量 0.2%の生成物をつくり、これを酸化エチレンと反応させて生成する。
(b) 本食品添加物は下記の規格に適合する。
 
けん化価 ………………………… 88−98
酸 価 ………………………… 0−2
ヒドロキシル価 ………………………… 44−60
酸化エチレン含量 ………………………… 46−50%

(c) 本添加物は下記の用途に使用する、または使用することを目的とする。
(1) アイスクリーム、冷凍カスタード、アイスミルク、フルーツシャーベット、及び規格外冷凍デザートの乳化剤として、単独で、又はポリソルベート80と組合わせて使用する。
単独、組合わせいずれの場合においても、最大添加量は完成冷凍デザートの 0.1%以下とする。
(2) ケーキ、及びケーキミックスの乳化剤として、単独で、又は次のいずれかひとつ、あるいはその組合わせとともに使用する。
(ⅰ) ソルビタンモノステアレート
(ⅱ) ポリソルベート60
単独で、使用する場合、ポリソルベート65の最大添加量は乾燥重量換算でケーキ、又はケーキミックスの0.32%以下とする。ソルビタンモノステアレート、及び/又はポリソルベート60と組合わせて使用する場合、本添加物は0.32%以下、ソルビタンモノステアレートは0.61%以下、ポリソルベート60は0.46%以下として、如何なる組合わせにおいても、総量が乾燥重量換算でケーキ、又はケーキミックスの0.66%を超えてはならない。
(3) 食用油ホイップドトッピングの乳化剤として、単独で、又は次のいずれかひとつ、あるいはその組合わせとともに使用する。
(ⅰ) ソルビタンモノステアレート
(ⅱ) ポリソルベート60
(ⅲ) ポリソルベート80
この場合の最大添加量は重量比で、完成食用油ホイップドトッピングの 0.4%以下とする。
(4) コーヒー飲料のミルク、又はクリーム代替品に用いる固形の食用植物油/水エマルジョンの乳化剤として、単独で、又は次のいずれかひとつ、あるいはその組合わせとともに使用する。
(ⅰ) ソルビタンモノステアレート
(ⅱ) ポリソルベート60
最大添加量は重量比で完成食用植物油/水エマルジョンの 0.4%を超えてはならない。
(5) ケーキアイシング、及びケーキフィリングの乳化剤として、単独で、又は次のいずれかひとつ、あるいはその組合わせとともに使用する。
(ⅰ) ソルビタンモノステアレート
(ⅱ) ポリソルベート60
単独で使用する場合、ポリソルベート65の最大添加量は重量比でケーキアイシング、又はケーキフィリングの0.32%以下とする。ソルビタンモノステアレート、及び/又はポリソルベート60と組合わせて使用する場合、本添加物は0.32%以下、ソルビタンモノステアレートは 0.7%以下、ポリソルベート60は0.46%以下とし、如何なる組合わせにおいても、総量が重量比でケーキアイシング、又はケーキフィリングの1%を超えてはならない。
(d) 本添加物の安全使用を確保するために、法に規定される他の情報に加えて、
(1) 本添加物、及び中間プレミックスのラベルに下記の事項を明記すること。
(ⅰ) 添加物名
(ⅱ) 中間プレミックス中の本添加物の濃度、又は強度についての説明。
(2) ラベル、又は表示には、本 sectionの paragraph(c)に記載の制限に適合する最終製品を得るための適当な使用指針を明記すること。
 
〔42 FR 14491, Mar. 15, 1977, 43 FR 2871, Jan. 20, 1987 にて改正〕