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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
FDA 21CFR(仮和訳)

163  カカオ製品
特定の規格カカオ製品の要件

§112  朝食用ココア

§163.112 朝食用ココア
 
(a) 説明。
(1) 朝食用ココアは、細かく挽いた粗挽きカカオ豆からカカオ脂肪の一部を取り除いた後の残留物を粉末化することによってつくられる食品である。朝食用ココアのカカオ脂の重量率は§163.5(b)で定めている方法どおり22%以上である。
(2) 本sectionparagraph(b)(1)で示している任意のアルカリ成分は§163.110(b)(1)に定めている条件及び制限のもとで朝食用ココアの製造にそれ自体で使用することができる。
(3) 本sectionparagraph(b)(2)で示している任意の中和剤は§163.110(b)(2)に定めている条件及び制限のもとで朝食用ココアの製造にそれ自体で使用することができる。
(4) 朝食用ココアは香辛料、香料または調味料として本sectionのparagraph(b)(3)及び(b)(4)に上げる成分を加えることができる。
(b) 任意の成分。下記の安全かつ適切な成分は使用することができる。
(1) アルカリ成分。重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、水酸化アンモニウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムのいずれかをそのまま添加するかもしくは水溶液にいれて添加。
(2) 中和剤。リン酸、クエン酸、L-酒石酸のいずれかをそのまま添加するかもしくは水溶液にいれて添加。
(3) 香辛料、天然・人工香料、そして、チョコレート、ミルク、バターの香りに似た香りを単独でまたは組み合わせで出さないその他の調味料。
(4) 塩
(c) 名称。 食品名は「朝食用ココア」または「高脂肪ココア」である。
(1) 朝食用ココアの素となる粗挽きカカオ豆をつくる際に使用されるものも含め、本sectionparagraph(b)(1)で定めている任意のアルカリ成分を用いるとき、食品名には”Processed with alkali (アルカリ成分添加処理)または”Processed with _(_処理)という説明を付けておかなければならない。空白部分は食品中に使用するアルカリ成分の通称を記入すること。
(2) 朝食用ココアの素となる粗挽きカカオ豆をつくる際に使用するものも含め、本sectionparagraph(b)(2)で定めている中和剤を使用するとき、食品名には”Processed with neutralizing agent(中和剤添加処理)または”Processed with _(_処理)という説明を付けておかなければならない。空白部分は食品中に使用する中和剤の通称を記入すること。
(3) 本sectionparagraph(b)(3)に示している1種類以上の香辛料、香料または調味料が朝食用ココアで使用されているとき、ラベルには”Flavored with _(香味料_添加)”Seasoned with _(調味料_添加)、あるいは”With _ added(_添加)など適切な説明を付けなければならない。空白部分は本章section 101.22に従って食品中に使用する香辛料、香料、調味料の通称を記入すること。
(4) 本paragraphで述べている説明が1つまたはそれ以上を要するとき、説明は誤解を招かないように適切なやり方であれば組み合わせてもかまわない。
(5) 通常の購入条件で容易に目に入るようにラベル上に食品名が記載されているときは必ず、本sectionで述べている説明は、任意の使用成分を示すものであるため、名称の前か後に文字や図表を挿入せずに付けなければならない。
(d) ラベル表示。食品に使用される各原材料は、本章part 101及び130の該当するsectionにより求められているとおりラベル上に記載するものとする。