Home Home Back Back
公益財団法人　日本食品化学研究振興財団
FDA 21CFR(仮和訳)

137　　穀物粉および関連製品
特定の規格穀物粉および関連製品の要件

§270　　ベーキングパウダー入り白色コーンミール
§137.270 ベーキングパウダー入り白色コーンミール
　
(ａ)　ベーキングパウダー入り白色コーンミールは、白色コーンミール、炭酸水素ナトリウム、及び酸として反応する物質 (acid-reacting substance)−リン酸一カルシウム、リン酸アルミニウムナトリウム−のいずれかひとつ、又は両方を充分に混合して調製した食品であり、塩を調味料に加える。本 sectionの paragraph (b)に規定する方法で試験を行う場合、 0.5％以上の二酸化炭素が発生する。酸として反応する物質は炭酸水素ナトリウムを中和させるのに充分な量を添加する。酸として反応する物質と炭酸水素ナトリウムの重量合計は使用白色コーンミール 100に対し 4.5以下とする。
(ｂ)　本 sectionの paragraph (a)に記載する方法は、“Official Methods of Analysis ofthe Association of Official Analytical Chemists” (ＡＯＡＣ）第13版 (1980) 、第8.002 節 “Reagent (Displacement soln.)” 、及び “Total Carbon Dioxide１−Official Final Action”の第8.003 節 “Chittick apparatus” に記載されている方法である。尚、本方法はここに言及することにより本連邦規則の一部となる。コピーは AOAC INTERNATIONAL （481 North Frederick Ave., suite 500, Gaithersburg,MD 20877）から入手でき、また国立公文書記録管理局（NARA）にて閲覧できる。NARAに本資料の利用について問い合わせるには、202-741-6030に電話するか、 http://www.archives.gov/federal-register/code-of-federal-regulations/ibr-locations.htmlへアクセスされたい。下記の方法はＡＯＡＣ、第 8.004節 “Determination”に規定する方法に代わるものである。
(１) 公式サンプル17ｇをフラスコＡに秤り入れ、ガラスビーズ（４−６mm径) を15−20個加えた後、フラスコを装置に接続する (第25図参照) 。活栓Ｃを開け、水準びんＥを使って置換液をゼロ標線より上の25cc. 目盛りまで入れる。 (この25cc. は分解時の酸使用量に対しての割当量である。) 装置を１−２分放置し、装置内温度、圧力が確実に室温、大気圧に等しくなるようにした後、活栓を閉じ、水準びんを少し下げて装置内圧力を低下させる。硫酸（１＋５）45cc. をビュレットＦから分解フラスコに静かに移し入れる。この時、発生した二酸化炭素が酸の入ったビュレットから大気中に漏れないように、分解中は、水準びんの置換液をガス測定管溶液より低い位置におく。分解フラスコを回転させた後、３分間激しく攪拌し内容物を充分に混合する。10分間放置し、内容物が平衡状態に達して後、水準びんを使って測定管内圧力を一様にし、管上のゼロ点より上のガス量を読み取る。この測定量から20cc. を差し引く (この20cc. と前述の許容量25cc. で分解時の酸使用量45cc. を補償する) 。装置周辺温度、及び気圧を測定し、発生ガスのｍＬ値にＡＯＡＣ第13版(1980)、第52.007節 “Correction factors for gasometric determination ofcarbon dioxide” に規定する実測温度、及び圧力の係数を乗じる。尚、本方法はここに言及することにより本連邦規則の一部となる。 (コピー入手先は本 sectionの paragraph (ｂ)に示す通りである。) 補正値を 100で割り、公式サンプル中の二酸化炭素の見掛け重量％ (ｗｔ％）を算出する。
(２)　同一装置を使って同一方法で合成サンプルを直ちに定量し、二酸化炭素の見掛け％を、大気条件の変化分、補正する。
(３)　コーンミール16.2ｇ、リン酸一カルシウム0.30ｇ、塩0.30ｇ及び炭酸水素ナトリウムU.S.P. (硫酸上で乾燥したもの) を充分な量を使って合成サンプルを調製し、公式サンプルの定量時に回収した二酸化炭素量を生じさせる。この量は公式サンプルの定量時に回収した二酸化炭素の重量に1.91を乗じて求める。
(４) 合成サンプルから回収した二酸化炭素の重量を使用炭酸水素ナトリウム中の二酸化炭素重量で割る。
(５)　公式サンプル中の二酸化炭素の見掛け％を商で割り、公式サンプルから発生する二酸化炭素の％を求める。
(ｃ) ラベル表示。本食品中で使用する材料（成分）は各々、本章part 101および 130の該当するsectionで規定するように、ラベル上に表示するものとする。
　
〔42 FR 14402, Mar. 15, 1977, 47 FR 11828, Mar. 19, 1982 で改正; 49 FR 10098, Mar. 19, 1984; 54 FR 24894, June 12, 1989; 58 FR 2878, Jan. 6, 1993; 63 FR 14035, Mar. 24, 1998〕