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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
FDA 21CFR(仮和訳)

172  食品に直接添加するために許可された食品添加物
コーティング、フィルム及び関連物質

§210  生鮮かんきつ類の被膜剤

§172.210 生鮮かんきつ類の被膜剤
 
生鮮かんきつ類に、果実保護のため、次の条件に従って被膜剤を使用することができる:
(a) 被膜剤は、目的とする効果を得るのに必要な最小量を使用する。
(b) 被膜剤は、次の成分から調製することができる。各成分の使用量は、目的とする効果を得るのに必要な最小量とする。
(1) この目的に用いるのに安全であると一般に認められている物質、あるいは以前にこの目的に認可されたもの。
(2) 次のもののうち一つ、または二つ以上。
  
     成分
     制限
脂肪酸 §172.860 に適合。
トール油脂肪酸からつくったオレイン酸 §172.862 に適合。
部分水素化ロジン最大屈折率が 100℃で1.5012、色がWGまたは、それより淡色になるよう接触水素化。
無水マレイン酸変性ウッドロジンのペンタエリスリトールエステル酸価: 134-145,
滴点・軟化点 (drop-softening point) : 127℃-173℃,
けん化価:280 以下,
色:Mまたはそれより淡色。
同上 酸価: 176-186,
滴点・軟化点 (drop-softening point) :110℃-118℃,
けん化価:280 以下,
色:Mまたはそれより淡色。
ポリエチレングリコール§172.820 に適合。消泡剤および分散補助剤として。
酸化精製(Gersthofen加工)montan wax(モンタンろう) acids の多価アルコールジエステル本章§178.3770に適合。ここに言及することにより本連邦規則の一部となる。ASTM法D566-76 (再認可 1982)「潤滑グリースの滴点標準試験法 (Standard Test Method for Dropping Point of Lubricating Grease) 」で測定したとき、滴点は77℃〜83℃ (170.6゜F〜181.4゜F) 。ただし、溶媒として、トルエン・エチルアルコール(2:1)の代わりに、キシレン・エチルアルコール(2:1)を用いる。(コピーは、米国材料試験協会 (1916 Race St., Philadelphia, PA 19103)より入手可能。あるいは国立公文書記録管理局(NARA)にて閲覧できる。NARAに本資料の利用について問い合わせるには、202-741-6030に電話するか、 http://www.archives.gov/federal-register/code-of-federal-regulations/ibr-locations.htmlへアクセスされたい。
ラウリル硫酸ナトリウム§172.822 に適合。膜形成剤として。
ウッドロジン色: Kまたはそれより淡色

(3) 本 sectionの paragraph (b)(2)および(4)の表に記載した成分の代わりに、次の共重合体を、表中の補助剤のうち一つまたは二つ以上と共に使用する。
  
成分
制限
塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体 使用時、最低75%の水を含有する水性分散系として。
ポリエチレングリコール §172.820 に適合。消泡剤および分散補助剤として。
ポリビニルピロリドン 補助剤として。
過硫酸カリ  同上
アルギン酸プロピレングリコール 同上
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 同上

(4) 本 sectionの paragraph (b)(2)および(3)の表に記載した成分の代わりに、次のロジン誘導体を、表中の補助剤のいずれか、または両者と共に使用する。
   
成分
制限
部分二量化ロジンのカルシウム塩滴点・軟化点 (drop-softening point) : 最高 197℃,色:Hまたはそれより淡色部分二量化ロジン 100に対して水和石灰7以下の割合で反応させてつくる。この部分二量化ロジンは、硫酸を触媒としてロジンを二量化させ、滴点・軟化点を95℃-105℃, 色をWGまたはそれより淡色にしたものである。
石油ナフサ 補助剤として、§172.250 に適合。
マッコウ鯨油 補助剤として。
 
〔42 FR 14491, Mar. 15, 1977; 49 FR 5747, Feb. 15, 1984, 51 FR 2693, Jan. 21, 1986にて改正; 52 FR 18911, May 20, 1987 〕