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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
FDA 21CFR(仮和訳)

184  一般に安全性が認められると確認される直接食品物質
GRAS確認物質リスト

§1097  タンニン酸

§184.1097 タンニン酸
 
(a) タンニン酸 (CAS Reg. No. 1401-55-4) あるいは加水分解型ガロタンニンは複雑なポリフェノール有機構造を有し、没食子酸と、ぶどう糖、キナ酸のいずれかをその加水分解生成物とする。色は黄味がかった白か薄茶で、形状は、非結晶、かさのある粗い粉末、輝く薄片状スポンジ状等である。独特な臭いがかすかにすることもあるが、ほとんど無臭である。渋みのある味である。タンニン酸は、没食子や、Quercus infectoria Oliver やそれに近い種の Quercusの若枝に形成される異常生成物の溶媒抽出によって得られる。この他、Tara (Caesalpinia spinosa)の莢、Rhus semialata, R. coriaria, R. galabra, R. typhia 等種々のシューマック類の没食子の溶媒抽出によっても得られる。
(b) この成分は、“Food Chemicals Codex,” 3d Ed. (1981), p.319の規格に適合し、この規格は、ここに言及することにより本連邦規則の一部となる。この資料のコピーは、米国アカデミープレス (2101 Constitution Ave. NW., Washington, DC 20418) から入手できる。又は国立公文書記録管理局(NARA)にて閲覧できる。NARAに本資料の利用について問い合わせるには、202-741-6030に電話するか、 http://www.archives.gov/federal-register/code-of-federal-regulations/ibr-locations.htmlへアクセスされたい。
(c) (1) この成分は、§184.1(b)(2)に従って、次の条件下で食品中に使用される。
  
食品の範疇
最大使用許可量(%)
機 能
焼きもの、ベーキングミックス、本章§170.3(n)(1)
0.01
着香剤と着香補助剤、本章§170. 3(o)(12)
アルコール飲料、§170.3(n)(2)
0.015
香味向上剤、§170.3(o)(11) ;着香剤と着香補助剤、§170.3(o)(12) ; 加工助剤、§170.3(o)(24)
非アルコール飲料、飲料ベース、本12章§170.3(n)(3)、ゼラチン、プディング、フィリング(充填)§170.3(n)(22)
0.005
着香剤と着香補助剤、§170.3(o)(12); pH調整剤、§170.3(o)(23)
冷凍乳製品デザート、ミックス、§170.3(n)(20)、ソフトキャンデー、§170.3(n)(38)
0.04
着香剤と着香補助剤、§170.3(o)(12)
ハードキャンデー、せき止めドロップ、§170.3(n)(25)
0.013
同 上
肉製品、§170.3(n)(29)
0.001
同 上
 
(2) タンニン酸は、9 CFR 318.7 に従って、精製した動物脂肪中に使用することができる。
(d) 本 sectionで規定した使用と異なるこの成分に関する既認可は存在しない、又は既に放棄されている。
 
〔50 FR 21043, May 22, 1985 〕