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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
FDA 21CFR(仮和訳)

163  カカオ製品
特定の規格カカオ製品の要件

§130  ミルクチョコレート

§163.130 ミルクチョコレート
 
(a) 説明。
(1) ミルクチョコレートは、チョコレートリカーに1種類以上の任意の栄養糖質甘味料を加えて完全に混ぜ合わせ細かく挽いてつくられる固形もしくは半塑性食品である。これは本sectionのparagraph(b)に明示する他の任意の成分を1種類以上含んでよい。
(2) ミルクチョコレートは§163.111の要件に適合している重量率10%以上のチョコレートリカーを含んでいる。この数値は、使用するチョコレートリカーの重量からそこに含まれるカカオ脂、アルカリ成分、中和剤、調味料の重量を引き、残りに2.2を掛け、その積を完成したミルクチョコレートの重量で割り、商に100を掛けて求める。完成したミルクチョコレートは重量率3.39%以上の乳脂肪及び本sectionparagraph(b)(4)で明記している乳製品材料をベースにした重量率12%以上の全乳固形分を含んでいる。但し、添加甘味料または特定乳製品中に通常ある量を超えて加えられている他の乳性成分は除く。
(b) 任意の成分。下記の安全かつ適切な成分は使用することができる。
(1) カカオ脂
(2) 栄養糖質甘味料
(3) 香辛料、天然・人工香料、挽いた無添加のナッツの実、挽いたコーヒー、乾燥麦芽穀物エキス、塩、そして、チョコレート、ミルク、バターの香りに似た香りを単独でまたは組み合わせで出さないその他の調味料。
(4) 乳化剤
(ⅰ) クリーム、乳脂肪、バター
(ⅱ) ミルク、濃縮乳、無糖練乳、加糖濃縮乳、粉乳
(ⅲ) 脱脂乳、濃縮脱脂乳、無糖脱脂乳、加糖脱脂乳、脱脂粉乳
(5) 乳化剤。1種類を使う場合であれ複数種類を組み合わせる場合であれ、総重量率は1.0%未満。
(c) 名称。食品名は「ミルクチョコレート」または「ミルクチョコレートコーティング」である。
(1) チョコレートリカーまたはミルクチョコレートの素となる粗挽きカカオ豆をつくる際に任意のアルカリ成分を用いるとき、ラベルには”Processed with alkali(アルカリ成分添加処理)または”Processed with _(_処理)という説明を付けておかなければならない。空白部分は食品中に使用するアルカリ成分の通称を記入すること。
(2) チョコレートリカーまたはチョコレートの素となる粗挽きカカオ豆をつくる際に任意の中和剤を使用するとき、食品名には”Processed with neutralizing agent(中和剤添加処理)または”Processed with _(_処理)という説明を付けておかなければならない。空白部分は食品中に使用する中和剤の通称を記入すること。
(3) 本sectionparagraph(b)(3)に示している1種類以上の香辛料、香料または調味料が朝食用ココアで使用されているとき、ラベルには”Flavored with _(香味料_添加)”Seasoned with _(調味料_添加)、あるいは”With _ added(_添加)など適切な説明を付けなければならない。空白部分は本章section 101.22に従って食品中に使用する香辛料、香料、調味料の通称を記入すること。
(4) 本paragraphで述べている説明が1つまたはそれ以上を要するとき、説明は誤解を招かないように適切なやり方であれば組み合わせてもかまわない。
(5) 通常の購入条件で容易に目に入るようにラベル上に食品名が記載されているときは必ず、本sectionで述べている説明は、任意の使用成分を示すものであるため、名称の前か後に文字や図表を挿入せずに付けなければならない。
(d) ラベル表示。食品に使用される各原材料は、本章part 101及び130の該当するsectionにより求められているとおりラベル上に記載するものとする。